トヨタの新型「ランドクルーザー250」は、中東地域で大人気となっています1。なぜ中東で人気なのか、その理由を探ってみよう。

ランドクルーザーは、1951年に誕生した本格オフローダーで、現在は「ステーションワゴン」（300シリーズ）、耐久性を重視した「ヘビーデューティー」（70シリーズ）、そして「ライトデューティー」（250シリーズ）という3つのグレードで構成されています。中東では、特に「ヘビーデューティー」や「ライトデューティー」のモデルが人気で、砂漠地帯でのアクティビティや富裕層の若者の足として愛されています。

新型ランクル250は、走破性を追求し、デザインと機能を磨いた「使えるオフローダー」として注目されており、その高い実力と魅力が中東のドライバーたちを惹きつけているのでしょう。このモデルは、ランクルシリーズの原点回帰を果たした一台と言えるでしょう。

中東で人気のあるランドクルーザー250のカラーは、一般的にはシルバーやホワイトが好まれています。これらのカラーは、砂漠地帯での使用に適しており、高温環境でも適切な冷却効果を持っています。また、シルバーやホワイトは中東の文化的な好みにも合致しているため、多くの人々に支持されています。 もちろん、個々の好みによって異なることもあるでしょうが、これらのカラーは一般的な選択肢として人気です。

中東での新型ランドクルーザー250のエンジンは、2つのタイプが用意されています。それぞれのエンジンについて詳しく見てみましょう。

1GD-FTV型 2.8L直4ディーゼルターボ:
このエンジンは、世界の過酷な道で走れるタフなディーゼルとして設計されています。
現状では縦置き+後輪駆動が主設計です。
最高出力は204ps（150kW）で、最大トルクは500Nmです。
燃料供給システムはコモンレール（2200bar ソレノイド）で、排気後処理装置には尿素SCRを採用しています。
トランスミッションは8ATです。
2TR-FE型 2.7L直4ガソリン:
このエンジンは、働くクルマのための実用エンジンとして設計されています。
中低速トルクを重視した性能を持ち、VVT-i（可変バルブタイミング機構）を活用しています。
最高出力は163ps（120kW）で、最大トルクは246Nmです。
燃料供給はPFI（ポート噴射）です。
トランスミッションは6ATです。
中東では、ディーゼルエンジンがなく、代わりに3.5L V6ツインターボおよび4.0L V6 NAのガソリンエンジンがラインナップされていることも留意してください2。価格は22万9900AEDから29万2900AEDと比較的安価に設定されているようです。